フィリピーノの貸す=あげる

フィリピーノの貸しては、貰う、返さない、という意味である、と色んな人から聞いていた。例えば学校で文具を貸してと言われて貸したら、二度と返ってこないのは日常茶飯事。自分の筆箱に入れてしまって、我が物顔で使うと聞いている。机の上に筆箱を出しているだけで、勝手に中身を悪気もなく抜き取られる事もあるとか。彼らにとって貸して、は、頂戴という意味だとか。

●エピソード1
学校初日、次女の幼稚園クラスにて。次女の机の中に入れていたクレヨン。休み時間、次女が席を外している時にいきなりクラスの男の子が、次女の席に来て、何も言わずに勝手に机をあさり、クレヨンをさっと取っていった!はやっ!

授業参観で付き添っていた私は見ていたので、No, don't take it!と叫んだら、すごすごと戻した。

●エピソード2
同じ学校初日。ランチタイムの事である。唐揚げを娘2人分購入し、その他のお惣菜と一緒にお皿に入れて食べていた。あと1つ唐揚げが残っていた時に、目の前から小学生低学年?くらいの男の子がスタスタと近寄ってきた。と思ったら、いきなり皿の上のチキンを掴んで食べようとした!!!目が点、びっくりした。すかさず、Don't take it, it is not yours!と言ったら、手放したチキンがお皿にポトンと落ちた💢 彼の手に触れたから、結局捨てたけど、、、フィリピーノよくあるあるとして聞いていたのだが目の当たりにしてビックリした。

●エピソード3
毎朝来てくれるドライバーとは、面談の日も含めても結局は約1週間しか会わなかったのだが、週半ばでビックリするお願いをされた。お金がないから結構なまとまった額を貸して欲しいと、出会ってまだ数日の私に言ってきたのだ!毎日支払いするって言ってるのに、ツケ払いで良いよとかカッコつけて、受け取らないからじゃないか(-。-;
これまでの支払いを先にするけど、それ以上の前払いや、お金を貸したりは出来ないよとハッキリ断る。

フィリピーノは、持つものが持たざるものを助ける文化、大家族で助け合う文化と聞いた。あの信頼できる真面目な家庭教師からもお金貸してと言われる事もあるからと、紹介者の方が言っていた。まだまだその感覚は理解できない。家庭教師も、貧しい弟家族や妹家族の分まで自分の収入を渡したりして支援をしているらしく、こちらでは当たり前の事らしい。日本人などお金を持っていると思われると、例えば外食する時などに当たり前のように、ファミリー全員の支払いをこちらがする事になるとも聞いた。この辺はまだフィリピーノの親しい人達をまだ知らないのでなんとも言えない。