大人気の1歳児: パパと三女も学校へ

パパと三女が来て、初めての学校の日がやってきた。母である私の授業参観weekは終えたが、夫が到着後にもう一回授業見学させて貰えるようお願いしてあった。早速三女も連れて、初日は長女Grade2の終日授業に、翌日は次女Kinder2の午前中授業をパパが参観した。2人ともこの日をとても楽しみにしていた。早速、今日はスペシャルゲストが来ていますと、担任の先生がパパの紹介をしてくれた。生徒からもGood morning visitors!と大きな挨拶で歓迎された。三女も一緒であることも何の問題もないようだ。f:id:happywm:20160816201118j:imagef:id:happywm:20160817072943j:image🔺赤いワンピースの子が三女。さりげなく次女の授業に参加しているが、特に注意される事もない。何なら座ったら?と座席まで用意してくれ、アシスタントティーチャーがサポートしてくれた。

とにかく学校に着く前も着いてからも、誰もかれもが立ち止まり、三女に声をかけ可愛がってくれる。学校内の図書館に行けば、ひきりなしに中高生が集まり、三女と遊びだす。f:id:happywm:20160816201212j:image赤ちゃんフレンドリーなお国。誰も怒らないし、何やっても自由。親である私も肩身の狭い思いをせずにすむ。三女は裸足で図書館の隅から隅まで走り回る。本を出しては色んな人に差し出し、靴を脱ぎ捨て、机の上に乗っかり、司書さんに遊んでもらい、生徒に遊んでもらう。f:id:happywm:20160816202244j:image次女も一緒になり遊んでいる。司書さんが来たから注意されるのかと思いきや、おもちゃを手渡してくれたり、絵本を読んでくれる。飲食禁止のはずの図書館なのに、司書さんからお菓子やジュースが届けられる。恩着せがましく手を差し伸べる訳でもなく、みんな本当に子供が好きで慣れている。フィリピーノと話してると、8人兄弟よ!だとか、9人姉妹よ!などとしょっちゅう聞く。大家族が多く、親戚、兄弟姉妹助け合って生きている。人口ピラミッドも超高齢化の日本と正反対。出生率も日本の3倍程あり人口が増え続けている。2030年代には日本の人口を超える予想らしい。若者子供達が多いはずだ。子供が自然に社会の中に溶け込んでいる。悪戯をするのは当たり前の光景として受け止められているようだ。ここでは親である私は読書に耽っていても何も困らない。
これが日本だったらどうだろう。図書館に入るには万全の体制で入場し、さっと用事を済ませ、少しでも子供が愚図ったら、目が合った今にも注意をしそうな司書さんに、もう出ます!と暗黙のサインを送り、周りに頭を下げつつ、申し訳なさそうにして急いで出口へ向かうだろう。
この国は子育てが楽チンだ。道は汚いし、設備も整っていない。綺麗なトイレやおむつ替えスペースもない。段差も沢山ある。ハード面では日本に敵う事はない。でもこちらでは本当に困る事はない。温かいフィリピーノがかならず助けてくれるからだ。フランスやイタリア、ハワイに子連れで行った時もそうだったな。いつも人に救われている。どうやったら日本も優しい社会になれるかな。大人が忙しすぎる、頑張り過ぎて余裕がないからかな。フィリピーノはみんな時間はあるもんな。ゆったり、ゆっくり。せかせかもしていないもんな。

学校ではオムツを替える時は、保健室のベッドを借りた。余りにも三女がチヤホヤされるので横にいた次女は少しやきもちを焼いていた位だ。学校という場に赤ちゃんを連れても、そして授業中の教室に入っても、何の問題もなかった。長女の授業では、注意をされたわけではなかったのだが、途中から私が三女を預かり夫が1人で授業見学をしたのだが。